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さよなら花の湯。

息子の卒業と大学進学、節目かなぁと感じて初めて家族写真を作りに西巣鴨へ出かけました。

キッカケは大学の推薦入試の為の証明写真。

毎日通勤で通りがかる星野写真スタジオさんには、心が揺さぶられるモノクロ写真が飾られて「こちらにお願いしたい!」と直感しました。

結果!!本人が「完全にダメだ!」と思っていた第一志望に合格の奇跡。

あの証明写真が奇跡の一端を担ってくれたと父は信じています。

合格のお礼もかねて、家族写真をお願いしたのでした。

撮影では、なんども立ち位置や向きを微妙に変え、私たち三人の家族らしさを引き出そうとしてくれているの気がしました。「1mmだけ口を開けてください」とかプロのこだわりの仕事振りには関心するばかり。

出来上がった写真は宝物にします。

星野写真スタジオさんありがとうございます。
https://hoshinophoto.jimdo.com/

寂しい出来事もありました。

お世話になっていた花の湯が廃業。

明治時代から続く老舗銭湯、建物にも文化財的な価値がある商店街のシンボルでしたので残念です。

そのお湯は軟水で湯からあがると石鹸が全身に柔らかく纏わりついているかの様にしっとり。

深夜まで営業をしているので仕事帰りによく寄りました。

船橋店がオープンした頃は中々お客様も増えず悩む日々が続き、4か月後にはあの東日本大震災が起きました、「ダメかも..」と弱気に押しつぶされそうな時に深夜でも暖かく柔らかいお湯で出迎えてくれたのが花の湯と女将さんでした。

30歳のお孫さんがいる番台の女将さん、「おやすみなさいハイどうぞ」と帰り際にはいつもキャラメルをくれます。

最後の入湯。

最後に初めて一番ロッカー

最後に塩キャラメルを二ついただいて女将さんと握手をして別れました。

さよなら花の湯
女将さんの手はスベスベして柔らかだった。

明治からなので永年の文字にも重みがある。

結局 人 なんです。

ラフィノも100年愛されたい。

西山克久。