テンションについては皆さん色々と試行錯誤されていると思いますが、
「いつもと同じで」(±2微調整)で迷いが無くなり、張りが安定している専門店と出会い長くお付き合いすることが一つゴール、
道具選択について、何も考えなくて良い状態が習慣化されれば、テニスの技術向上に集中することができ、上手くなるスピードも増していきます。
ただそこに行き着くまでには、専門家の知恵を吸収しながら自分なりのアイデンティティーを確立する必要はあります。
存在しない正解を求めるより、アイデンティティーを確立すること大切なのです、
最も重要な要素は、1、テンション 2、 張り 3、ガット 4、ラケットの順番のだと考えています、
なぜなら、テニスという現象の原理原則は、ボールを打つのはガットであり(原理)、そのガットを張るのは手技(原則)だからです、
しかし多くの人は逆に考えています、優先順位を変えてみるだけであなたのテニスは劇的に変わるかもしれません。
テンションについて多くの人に誤解をされているのが、横系のテンション、
そもそも横糸はなぜ変える必要があるのでしょう?
『ラケットの変形を最小限に抑える為』
他に理由はありません、
25年ほど前までは、マシーンも高価で技術も必要でしたから、ガット張りはコーチも選手も専門店で張るのが主流でした。
その頃のラケットは変形が酷く、折れることもザラにありましたので、そうさせない為に先輩方によって編み出されたのが縦に対して横を落として張る技術でした、
キャリアの長いストリンガーにとって、横糸を落とすのは当たり前なので、「横は〇〇ポンドで」と言われると実は違和感があります(笑)
その後、マシーンの種類も増え安価になってから、テニススクールでコーチが張ったり、量販店でアルバイトの人が張ったり、ホームストリンガーも増えてきました、その中で、「専門店では横糸を落として張るらしい」と言う情報だけが漏れ伝わり、なぜそうするのかが正確に伝わらず「スピン性能が上がるとか」「食いつきが良くなるとか」関係のない理由が後付けて広まりました、
横糸はどれくらい落とすのか? どこから落とすのか?
私がストリンガーとして仕事をはじめた25年ほど前に使っていたマシーンでは、合計10p落としていました、それでも他店の張りよりテンションが落ちないと評判でした。
その当時のマシーンは今も枕元に置いてあります。
基本的にラケットの構造は、縦糸より横糸の方が多く、縦のサイズより横のサイズの方が短い(僅かな例外ありますが)
現在でも変形を軽減させる為に横糸を落とすのが基本だと考えていますが、横のテンションをユーザー様が決める事ではないと思っています。
縦のテンションを指定していただければ横はお任せ(何も言わなくて大丈夫)
我々専門店出身のストリンガーにしてみれば、横糸を落とすのは当たり前になので安心してください、
ただ、何も言わないと縦横同じで張られてしまうお店やスクールもあるかもしれません、そこは悩みどころです、自分で横糸のテンション指定したとして指定したてんしょんが、そこの張り方のバランスに適合しているかどうかは判りませんし….
ラフィノは縦テンションを言ってくださるだけで大丈夫、横糸はお任せください。(もちろん指定して頂いても大丈夫です)
テニス専門店は全ての人にウェルカムです、
ハードルが高いと思うのは、あたな自身の心が作る幻想です、ハードルを飛び越えてテニスの世界を広げてください。
西山克久
ラフィノ通販張り替えサービス