世界に挑戦する前に子供達は壊れてしまいます。

最近中学生のエリートレベルの選手に多くなっている足裏の状態、

母趾球周辺の皮膚が硬くなり、母趾にはタコが出来ています、

大きな負担を足裏で受け止めているので、常に怪我があり治らないまま日々の練習や試合での痛みに耐えています。

足首の頻繁な捻挫、膝痛、股関節痛、シンスプリント、外脛骨(内くるぶしの痛み)、踵の痛み、アキレス腱の痛みなどが一例、

大体足裏に現れます。

放置していてはせっかくの才能も、いつか怪我で潰されます、

残念ながら日本の育成環境ではそこまでケアしてくれません、

逆に「弱い!」激しいトレーニングで身体を鍛える発想に陥り、痛みは増していきます。

たまたまの強いメンタルで我慢するか、諦めるかです。

やたらと才能があると声かけて、数を集めてふるいにかける様な選手育成はいつか破綻します。

根本的な問題は、筋力でも体力でも遺伝的なモノでもありません、

身体の動かし方のクセです、

実はインソールとシューズの選び方は、身体を動かす不自然なクセを修正する簡単で効果的な方法の一つです。

ところがトップレベルになるとシューズを自由に選べない、トンデモ無い問題が発生することがあります、

「お陰様で怪我をしなくなりました」となるのはシューズを正しく選ぶことでインソールの効果が最大限発揮され、動作が変わるからです、

権力を持っている大人の皆さんには、成長期の子供達に与えるシューズの影響を深刻に捉えていただき、

シューズに関してはメーカーへの忖度を排除し、専門家にまかせて自由に選ぶことを積極的に推奨して欲しいものです。

今のままでは、世界に挑戦する前に多くの子供は壊れてしまいます。

西山克久

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