テニスには、長距離を走りこむより、瞬発系のトレーニングの方が重要だという意見をいう人が多くいます、
私は、長距離を走る能力や走ろうと思うメンタリティーは全てのスポーツをする上での必要最低限のスキルだと思っています、
外資系の会社で働くなら英語は必須、それと同じ
テニスでプロを目指す、もしくはプロの選手なら、万全な準備をしなくてもフルマラソンをSUB4で走る能力は持ち合わせて欲しい、
それくらいの基礎能力が無いと怪我も多くなり、それを回避する為に、予防のトレーニングや身体のメンテナンスに時間も経費もかける状況になるでしょう、
(サブ4とは42.195kmを3時間59分59秒以内で走ることです、)
あのキャロライン.ウォズニアッキ選手は、2014年11月にニューヨークシティーマラソンに出場し3時間27分で完走、
その後、2018年全豪オープンで念願のグランドスラム初優勝を果たしました、
伊達公子さんは、2004年のロンドンマラソンで3時間27分と言う素晴らしい記録をもっています、
伊達さんは、最初の引退の後マラソンを経験されたそうです、コツコツ取り組んで成長進化していく自分を実感して、またテニスに挑戦したくなった、と言ったかどうかは存じ上げませんが、走ることに新鮮な影響を受けたのは間違いないでしょう、
他の動物と違ってヒトには体毛がありません、なぜかご存知ですか?
猿からヒトに進化した先祖は、食べ物を求めて長距離を歩いたり、マンモスなどの獲物を追って疲れさせる為に長距離を走る能力を得ました、
その時、汗をかいて蒸発させて体温を調節する為に無毛となったのです、それが出来なかったら脳がオーバーヒートして生き残ることができなかったでしょう、
我々がいまこうしてあるのは、テニスが出来るのは、先祖がランナーとして能力を身につけたからなのです、
どうかスポーツ選手には、走ることをネガティブに捉えないで欲しい、
指導者の方々は走るを罰に使わないで欲しい、
「走るのが好き」って笑う子供も大人も増えると良いな、そんな社会はきっと明るくて優しい筈です。
西山克久