こんにちはラフィノ西山です。
いきなり質問ですが
ガットは誰が張っても同じ様に張り上がると思いますか?
たぶん私のブログをご愛読くださっている方々の答えはNOでしょうけど、意外とそうは思っていない人が多みたい。
最近その原因がなんとなく分かりました。
初めて、ラフィノでのガット張りご希望でご来店のお客様とは、大体こんな会話をさせていただきます。
「前はどれくらいのテンションでお張りでした?」
例 )「いつも55pです」
まだ張ってあるラケットを触ってみると、いくら緩んでいるとは言え…緩い
「当店で55pでお張りすると、以前より硬くなる可能性がありますので少し下げませんか?」
と提案します。
するとこんな返答が返ってくることがあります。
「機械だから何処で張っても、変わらないって聞いたんだけど」
はは〜んこれが原因か?
20年ほど前、ガット張りは専門店で修行したストリンガーが張る比率が高かったのですが、最近ではメーカーの拡販政策もあり、色々な人たちが短期のレクチャーで張りをする様になりました。
「今は機械で張りますので何処で張っても差はありませんよ」、長い経験を積んでいないストリンガーがお金を頂戴して張る場合には必要な論理なのかもしれません。
しかしまだまだ、差は歴然です。
高品質のカーボンを使ったラケットでも、張り方次第では変形もします。
変形をしたラケットのスイートスポットは移動してしまいますので、本来の性能を発揮できないばかりかプレーヤーの身体にも負担をかけることになります。
ただし、同じ55pがストリンガーによって硬めだったり緩めだったりすることは決して悪いことではありません。
重要なことは、同じオーダーをしたらいつも同じ具合に仕上がること。
これが意外と難しいことだったりします。
セッティング、ストリングを引っ張る時の角度、結び目の精度や結び方の選択、などなどなど
1本張り上げるためには、100回前後の作業を積み上げていきますが、一つ一つの作業をいつも同じ精度でこなしていくのは生身の人間にとって結構キツイことだったりします。
疲れていても、元気でも同じ具合に張り上げるには経験が必要です、シンプルに沢山張っているストリンガーは上手!
みなさんが信頼できるストリンガーに出会う事を、私たちは祈っています。
ボールを打つのはガットですから。
ラフィノストリンギングチームのご紹介動画が完成しました。
通販ガット張替えサービスでお役に立ちます。
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