テニスを本当に愛していたひとでした。
アディダスのサングラスがよく似合うひとでした。
近所のスーパーでいつもテニスウェアーで買い物しているひとでした。
あちこち痛いのにテニスの練習だけは休まないひとでした。
試合に負けると深刻な顔してガットを張替えに来るひとでした。
一つアドバイスすると何度も「ありがとうございます」って言うひとでした。
4年前初めて市民大会の初級で優勝した時、コーチでもない僕にくれたメールが忘れられません。
「優勝出来ました!嬉しくてメールしてしまいました。ごめんなさい(≧∇≦)」
喜びに満ち溢れていました。
突然の病に倒れたと聞いたのはそのあと、
最後に出会ったのはスーパーの前。いつものテニスウェアーでアディダスのサングラスを頭に載せて「全然上手くならないわ」って笑っていました。
僕が転職をし船橋を離れ、数年後また船橋に戻り、新しいお店に立ちストリンガーとしても復帰した時。実は運命を勝ってに感じていました。
チリリ~ンと店のドアベルを鳴らし元気になった彼女がヨネックスのラケットを抱えてガット張りに来るって。
僕が船橋に戻って来たのは、きっとその為だって。
何年かかっても必ずテニスに戻って来るって疑いもしませんでした。
テニスが上手くなっていく姿をただ見守ってお役に立ちたかった…残念です。無念です。
大切なご家族の事、大好きなテニスの事心残りで悔しかっただろうと思います。
あなたの事は一生忘れません。
ご家族の皆様には心よりお悔やみ申し上げます。