ラフィノ西山でございます。
ヴィンテージラケットは数々ありますが。
やはり王道はウイルソンのプロスタッフMID
その中でも、St.Vincent(セントビンセント)で作られていた頃の
モデルは特別な存在だったらしい。
久しぶりに伝説的ラケットのお張り替えを受け賜りました。
自然と僕のテンションは上がります。
スペック計測してみると
349g 305mm sw305。とても重いけど中身がびっしり詰まっている感じ。
20年以上もしかすると30年程経過しているにも関わらず
グリップに巻かれたフェアウェイレザーは
現役バリバリの光沢を放っています。
僕は、このラケットの現役は多分知らない。
ただ学生の頃、お金持ちの先輩がプロスタッフMIDを持っていて
こそっと使った事がありました。
その時は驚きと情景はまだ映像として脳裏に残っています。
ボレーもスマッシュもストロークも狙い撃ち完璧!
身体が勝手に動く感じ。
それがセントビンセントだったかは定かではありませんが
思わず「下さい!」って言ったら
「アホか!」と激怒された思い出があります。
共に語られる選手がピートサンプラス。
かつて色々な人のご好意で、ジャパンオープンテニスに
ストリンガーとして参加させて頂いた時にサンプラス選手が出場していました。
もちろん張るなんて滅相も無かった訳ですが
こんな事がありました。
当時激細のナチュラルを超ハイテンションでの依頼
記憶が曖昧ですが70P以上のオーダーだった気がします。
ストリンギングサービスのブースには数台のマシーンがありましたが
サンプラスの張りを始めるとテンションが出ない(引っぱりきれない)
.
あまりのハイテンションで電圧が足りない事が判明。
直ぐに他のマシーンを止めて名ストリンガーは張り上げていました。
僕はそれをボーッと眺めていただけですけど。
伝説のラケットを今に受け継ぐのは
現役の伝説フェデラー選手が使う
このラケット プロスタッフ・シックスワン90
カーボンを職人が手で編み込んでいたと言われる
St.Vincent製プロスタッフとは違いますが
腕利き狙撃手のコントロールと
甘く切なくなる打球感は健在です。