錦織圭の快挙でラケットは売れるのか?

こんにちはラフィノ西山です。

錦織圭が世界一位のジョコビッチに勝利の快挙を達成しました。

凄く嬉しい
今日は人生がワクワク!!
こんなベタな事も平気でやっちゃいます。

通りからの注目度は抜群でしたよぉ〜
ただし運転中の方はご注意下さいね(笑)

国内でのラケット出荷本数が前年比二桁ダウンが続き。

どこかバブルの記憶に囚われ気味のテニス業界は苦境です。

「これでラケットも売れるでぇ〜」

そう思いたい気持ちは山々ですが
変化した世の中は、たぶんそんなに甘く単純ではありません。

小売店への出荷数は多少増えるでしょうが
お客様が買う行動には結びつかないだろうし
二桁ダウンを挽回するようなV字回復が訪れる予感はしません。

昔とは違い広告塔の選手が大活躍しても
残念ながらお客様の購入動機にはなり難い

現場で多くの色々な価値観のお客様と接していると
身にしみてそれを感じます。

大手広告代理店を飛び出した
ある有名なクリエイターさんがこんな事を言っていた

「どんなに注目を集め賞を獲得しクライアントの受けが良くても
モノやサービスが売れない広告や販促活動に意味はない」

まったく同感。

求められている事も手法も大きく変わり始め
シェアを取り合うだけの活動で
売り上げは単なる移動しながら縮小してくだけなのであるl。

販促活動や広告塔としての選手契約や
それに対する応援は手段であり

お客様がラケットを購入し
テニスで人生の充実を味わって頂く事が唯一の目的。

「昨日は嬉しくてラケットを枕元に置いて寝ました」(笑)

この言葉に私は、目的達成の幸せを感じます。

手段が目的にすり替わらない様
いつも注意しているつもりですが、これが中々難しい。(泣)

テニスショップはお客様が最大限の幸福を感じながらラケットを購入していただき
その対価としてお客様から利益を頂きます。
ガット張りの技術を磨き道具選びの相談相手になり、地元の試合の申し込み場所となり。
遠くの街から知らない街へ引っ越してきた人の拠り所になったり
高校生の進路への不安話やペアとかコーチへの愚痴を聞かせて頂いたり。
地域に深く密着し絆を深める事がテニスショップの生きる道。

ラケットメーカーさんは私達小売店に商品を売り
その利益から広告 宣伝 選手契約の経費としてお使いになる。

私たちの顧客はどこに居るのか?
しっかり見極めたうえで頂いた利益を大切に使いたいものだ

グランドスラムで日本人優勝者が出ることは夢だけど
それがビジネス的ゴール(目的)では無い筈なので….

さて表題〜

錦織君の快挙でラケットは売れるのか?

消費行動えの影響的に言うと
錦織選手の活躍は最初Aに過ぎない。

最初のAとは広告や販促担当者様ならたぶんご存知の
消費行動プロセスに関する仮説。
●AIDMA理論(法則)
ウェブ革命で最近主流の
●AISAS理論(法則)の最初のAだ。
(もしもご存知なかったら検索して調べて下さい)

契約選手の活躍が消費行動に影響するのは最初の段階
A(Attention)注意が喚起される。

もちろんAをもたらさない契約は改善や中止を求めるべきである。

この段階無くしてはスタート出来ないが
この段階だけに資源と労力をつぎ込むと後が続かないし
最終ゴールであるA→「Action」(購買)にたどり着けない。

自分自身も最初のAから先に行けない時が多々あり
自己満足地獄に陥ってしまうの気をつけたい。

それでも錦織君が今回もたらしてくれた最初のAの力は絶大だ!

次の段階につなげて行きたい。

(I)Interest(関心)――商品に対する興味を持つ

(D)Desire(欲望)――商品を欲いと思うようになる (テニスを再会したいと思う様になる。)

そして多くの人を最後のAにゴールへと導きたい。

過去の常識に押しつぶされる事無く、
一度きりの人生をかけてチャレンジだ!

錦織君の快挙とこれからの可能性は
私にとってそう思わせてくれた幸せな出来事でした。

ありがとう!

明日からまた無限ボールのお話に暫く戻ります。


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